巫女っちゃけん。
- 2019.02.15 Friday
- 07:38
JUGEMテーマ:映画の感想
実家が神社で巫女のバイトをしているが、継ぐ気はまったくないしわす。
巫女らしくない暴言や態度が騒動を巻き起こしていることにも興味がない。
そんな彼女がひょんなことから5歳の少年・ケンタの面倒を見ることになった。
まったく喋ろうとしない少年の家庭問題や、自分の就職、家を出ていった母親の問題などが絡み合って、しわすは次第に自分自身を見つめなおすことになる。
しわすは本当に子供です。
自分の気持ちが分からず、もちろん世間も分からず、親の気持ちも理解できない。
就職しようかという年齢でそれはどうかと思いましたが、彼女なりの正義や秩序はちゃんとある。
その中でケンタと出会い、ケンタを通じて真正面から自分の問題を見つめることになった。
始めはとても乱暴だし小学生みたいな態度だしで、この子この先ちゃんと生きていけるのかなと心配になりますが、生活の中で時折見せるきちんとした態度が彼女の根底なのだなと思うと、この子は大丈夫。今は分からなくてもきっと自分の人生をちゃんと歩いていけると思えます。
思い返せばだれでもそういう時期があるんですよね。
もどかしくて、何もかもが腹立たしくて、将来のことが不安で、親がうっとおしい。
大人になってみると、彼女の素直さが可愛らしく思えます。