ラストレシピ  麒麟の舌の記憶

  • 2018.10.17 Wednesday
  • 18:39

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幼い頃両親を亡くし、施設で育った佐々木充は、すべての味を記憶し再現することが出来る絶対味覚・麒麟の舌の持ち主。

自らの才能を頼りに起業したが、味に妥協しない信念が足枷となって失敗。多額の借金を背負うことになった。

その後、依頼人の『人生最後に食べたい料理』を再現して高額の報酬を得る料理人に転身。

そんなある日、彼に巨額の依頼が舞い込んできた。

依頼内容は、かつて満州国で日本人料理人の山形が考案したといわれる伝説のフルコース『大日本帝国食菜全席』のレシピの再現。

佐々木と同じく麒麟の舌を持っていたといわれる山形の料理とはいったいどんなものなのか。

70年の時を超えて、佐々木は真実にたどり着くことができるのか。

 

さすがに内容の濃い物語でした。

時代背景もさることながら、謎解きのように進んでいく展開。

散りばめられたヒント。

家族の愛と料理に対する情熱。そして仲間との絆。

何故レシピが失われたのか、その真実が明らかになった時、自分以外を切り捨ててきた佐々木の気持ちの変化。

レシビに関わった多くの人の想いを感じた時、胸が熱くなります。

ユリゴコロ

  • 2018.10.13 Saturday
  • 12:57

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男手ひとつで育ててくれた父が余命宣告され、婚約者の千絵は忽然と姿を消した。

カフェを経営していた亮介はその出来事を受け止めきれずにいた。そんな矢先、千絵からの伝言を手に細谷という女性が現れる。

彼女に千絵の行方を捜して欲しいと依頼する一方、亮介の頭を占めていたのは、実家の押し入れで見つけた一冊のノート。

それは、人を殺すことでしか自分の生きる世界と繋がれないという女性の告白だった。

衝撃的な内容に目が離せなくなる亮介。

自分はなぜこのノートに惹かれるのか、そして何故このノートが実家にあるのか。

やがて物語は思いもよらない結末へと導かれていく・・・。

 

ノートの告白は本当に衝撃的でした。

けれど、現在の犯罪を知るにつけ、そういう人がいない世界ではないのだろうなということがさらにこの物語を芯から震えさせるものになっていると思います。

人を愛するのに必要な要素。

誰もが持って生まれてくるものだと疑っていないもの。

人を殺すという一線は、簡単には超えられないものだと信じているもの。

自分や社会を支えている根源が揺さぶられている気がしました。

 

 

斉木楠雄の災難

  • 2018.10.10 Wednesday
  • 07:57

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高校生の斉木楠雄は生まれながらに強力な超能力の持ち主だった。

クラスメートは個性豊かなトラブルメーカーの集まりで、斉木は彼らの巻き起こす災難に巻き込まれっぱなし。

そのある日、文化祭の当日に問題を起せば次年度の文化祭はなしというお達しが。

文化祭の日に小旅行するのを楽しみにしていた斉木は、文化祭死守のために超能力を使って問題回避に努めることにした。

だがトラブルはひっきりなしに起こり、ついには地球存亡の危機にまで発展する。

果たして斉木はこの危機を乗り越えられるのか!

 

週刊少年ジャンプで連載されていた漫画が原作。

並外れた超能力のせいで普通の生活も送れず、人並みの感動や感情すら薄い斉木くん。

彼の物静かでクールに突っ込みがなかなかツボです。

泥棒役者

  • 2018.10.04 Thursday
  • 07:30

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大貫はじめはかつて、泥棒家業に手を染めたカギ開けの名人。

だが現在は真面目に働き、理想的な恋人にも巡り合えた。

このまま順調に・・・・と思っていた矢先、昔の泥棒仲間に出会ってしまう。

過去をばらされたくなければと脅され、忍び込んだ豪邸。

そこでなぜか次々と別人に間違われ、自分の正体を隠すためにその勘違いされた役柄を演じるハメに。。。

 

『小野寺の弟・小野寺の姉』でヒットした西田征史監督が2006年に作・演出した舞台「泥棒役者」を、自身が映画用にリライトし監督をした完全オリジナル作品。

見た瞬間、舞台だと分かる作品です。

そして内容はめっちゃ王道です。

ほろりとする人情話があり、バレないようにとのハラハラ感あり、その一生懸命さが可笑しかったり。。。

ただ中だるみもあって、のめり込めるというほどでなかったのが残念。

ドリーム

  • 2018.09.05 Wednesday
  • 07:45

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ソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていたアメリカのNASA

ソ連より先に宇宙へ行くことに躍起になっていた政府にせっつかれていたラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない“計算”を行う優秀な黒人女性たちのグループがあった。

だが時は1961年。

黒人と白人の間には明確な線引きがされており、さらに男性優位の社会において、彼女たちの待遇はあまりにも劣悪だった。

天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこでは誰も彼女のためにコーヒーを淹れないし、トイレに行くにも黒人専用のトイレは別棟にあって40分もかかってしまう。

キャサリンの友人で管理職への昇進を願うドロシーや、エンジニアを目指すメアリーも、社会と言う壁にキャリアアップを阻まれていた。

それでも仕事と家庭を両立させ夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていくのだった。

 

優秀であれば肌の色なんてどうでもいいじゃないかと。

特に、国家的プロジェクトならばそんな小さなことを言ってる場合じゃないだろう。と思うのですが、小さなプライドと積み重ねた歴史がそれを阻むのでしょうか。

それでもそんなものに負けずに、腐らずに、自分の夢を追い続けた彼女たちの姿は、見る人に勇気を与えると思います。

 

やる前からダメだと諦めるな。

周りがダメだと言っても、あきらめるな。

きっと道は開ける。

道を開くための努力をしろ。

 

彼女たちの生き方からそんな言葉が聞こえてくるようです。

亜人

  • 2018.08.30 Thursday
  • 07:46

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亜人と呼ばれる、人と一線を画す人種がいた。

彼らは死なない。死ぬことができない。

手首を切り落としても再生するほどに生命力が強い。

それゆえ、亜人は社会から隔絶される。

国は、亜人たちを施設に収容し、秘密裏に人体実験を繰り返していた。

ある日、ごく普通の生活を送っていた永井圭は、事故をきっかけに自分が亜人であることを知る。

病気の妹を救うために研修医となっていたが、それ以降、国家に追われる人生となってしまった。

そんな圭の前に突如、人類に牙をむく亜人最凶のテロリスト・佐藤が現れる。

何年も人体実験をされ、生き地獄を味わってきた佐藤は、人類を恨み、仲間を募って、亜人だけの特区を作る計画を立てていた。

彼は圭にも仲間に加わるよう要請するが、自分の運命に葛藤する圭は、佐藤が描く亜人の未来に共感できないでいた。

やがて人類と亜人の対決は苛烈を極めていき――――――――――。

 

永遠の命をどう使い、どのように生きるのか。

という重いテーマと、

殺しても死なない人類とは異なる人種に対する対応という課題。

どちらもとても難しい。

亜人が人類に対して友好的で、人類も亜人を人として尊重した態度を貫いていれば、ひょっとしたら素晴らしい未来の発展が望めたかも。。。

でも愚かしいかな、人類は自分たちの都合しか考えなかった。

亜人の立場を考えたら、テロに走りたくなる気持ちも分かります。

死なないからといって、人の感情がないわけではないし、痛みがないわけでもない。

では一体、彼らは何のために生まれたんだろう・・・・。

とても興味深い世界観でした。

アメイジング・ジャーニー  神の小屋より

  • 2018.08.20 Monday
  • 08:10

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愛する妻と3人の子供たちに囲まれ、幸せに暮らしているマック。ある日、用事のある妻を残し、マックと子供たちはキャンプに出掛ける。大自然の中、川遊びをする長男と長女、まだ幼い末娘ミッシーとのままごとを楽しむマック。だが悲劇は突然やってきた。誤って溺れた長男を救う為、川に飛び込んだマックだが、その目を離した隙にミッシーが行方不明になってしまったのだ。そして捜索から数時間後、事態は最悪の結末を迎える…。(アマゾンより抜粋)

 

いわゆる、『神様ってこういうものですよ〜』っていうことを分かりやすく伝えるための教材のような作品でした。

結局神は、『罪のない幼い子供』も、『罪を犯した愚かな男』も 同じように愛おしいと思っているのだということ。

俗世にまみれている私には理解の及ばない世界です。

やっぱり、罪は罪だしそれを許すのって難しい。憎まずに、罪を犯した人間の後のことは神に任せなさいっていうのも、難しい。

そういうふうに人間を作ったのは、あなた()じゃないの? って思っちゃう。

ただ一つ共感したのは、『神は何かを学ばせるためにあえて悲しい出来事を起したりはしない』ってところかな。

私は常々、神は何もしないし何も起こさないって思ってます。

喜ばしいことも辛いことも、ただ起きてしまうだけ。神が手を下すことはない。

神はただそこにいる。それだけ。

そばに居る。ただそれだけなのだと。

コレクター

  • 2018.08.12 Sunday
  • 07:40

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第二次世界大戦から30年後。

オランダで記者をしていたハンス・クノープのもとに、1本のタレコミ電話が入った。

アート・コレクターであるピーター・メンテンは、第二次世界大戦中にナチス・ドイツに肩入れし、多くのユダヤ人を虐殺した、というのである。

現在のピーターは億万長者で常識人。誰もタレコミを信じようとはしない。

ハンスもまた、半信半疑で当時の証人たちを探し出して取材を始めた。

ところが証言が集まるにつれタレコミの真実性を確信したハンスは、次第にメンテンを追い詰めていく。

 

自分のしたことに責任を負わせられなければ、人はどんな残忍なことも出来る。

そんな実験を思い出しました。

メンテンはごく普通の、金儲けが好きでずる賢いところもある人でした。

平和な時代なら大して問題を起こすこともなく、たまに周囲から嫌われる程度の人間だったかもしれません。

それが、考えもしないほど残忍な男に変貌していく様は、本当に恐ろしい戦争の姿を浮き彫りにしていきます。

それでも。すべてを戦争のせいにせず、戦後、自分の犯した過ちを悔いて欲しかった。

平和になったからこそ、顧みて遺族に対して謝罪をして欲しかった。

善人ではなかったけれど、どこにでもいる普通の男です。

お金に執着しているただの男です。

それが大量虐殺の片棒を担ぎ、自らの手を汚すことにもためらわず、それが過去のことになったら都合の良いように記憶を書き換えてなかったことにして普通よりもよい生活を送っている。

そんなことが許される社会であってはいけない。

そして、そういう人間を生み出してはいけない。

戦争は、平和ならば一線を越えることをしない人を変えてしまうのです。

 

鋼の錬金術師

  • 2018.07.12 Thursday
  • 08:24

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亡くなった母に会いたい。

ただその想いだけで禁忌とされる『人体錬成』に挑んだエドと弟のアル。

幼いころから錬金術の天才的才能を持っていたエドだが、結果は失敗に終わった。

しかも、等価交換である錬金術の鉄則で、エドは左足を失い、アルは体のすべてを失った。

エドは必死にアルの魂を鎧に固定された。

その日からエドはアルの体を取り戻すために、「賢者の石」を求める旅に出る。

史上最年少の国家錬金術師として・・・・。

 

松雪さんがとっても素敵♪ 綺麗で冷酷で悲しみを秘めている女を見事に演じておられます。

物語はちょっと説明不足というか・・・原作を知らないと入って行きにくいかもしれません。

内容もかなり薄まってます。

原作が濃いので仕方ないとは思いますが・・・・。原作ファンにも物足りないかな。

もっと、生命とか欲望とか深い部分がこの作品の魅力なので。

 

 

君の膵臓を食べたい

  • 2018.06.29 Friday
  • 08:05

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奥手で引っ込み思案の北村は病院の待合室で偶然、クラスメートの桜良が書いた『共病文庫』を拾ってしまう。

中身を読んだ彼は、桜良が脾臓の病を患っていて、そう長くは生きられないことを知る。

その日から二人は急接近。というよりも桜良に振り回される日々を送ることになった北村。

不思議な魅力を持つ桜良に特別な感情を抱き始めるが、彼女との時間はやはり長くなかった。

桜良が亡くなって12年。彼女の言葉で母校の教師となった北村は、思い出をたどるうちに彼女が残した気持ちに気づき・・・。

 

原作を読みましたが、涙がでるほどとは思わなかったんです。

それが、映画を見て、ちょっとウルっときちゃいました。

この作品は映像のほうがいいなぁというのが私の感想です。

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