i アイ   西加奈子

  • 2018.12.19 Wednesday
  • 07:19

JUGEMテーマ:読書

「この世界にアイは存在しません。」

入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。

その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。(アマゾンより抜粋)

 

シリア人でありながら、アメリカ人と日本人の夫婦に育てられ、実親の顔もしらないアイ。

故郷の経済状況や世界情勢と、裕福な自分の暮らしとにギャップと罪悪感を持ちながら、いったい自分は何人なんだろうとアイデンティティを模索している彼女は、葛藤のさなかにいる。

きっと、思春期に誰もが一度は陥る疑問と不満と行き場のない疎外感なのだろうが、少しばかり感受性が強すぎる彼女に感情移入するのは難しい。

周囲にも様々な問題を抱えている友人がいて、それがまた世界を複雑にしている。

この問題に正解はない。

読者が自分の人生の中で答えを出していくしかないのだということが、この物語の圧迫感につながっているような気がする。

女子的生活   坂本司

  • 2018.12.14 Friday
  • 07:52

JUGEMテーマ:読書

 

女子的生活を楽しむため、東京に出てきたみきは、アパレルで働きながら、念願のお洒落生活を満喫中。

おバカさんもたまにはいるけど、いちいち傷ついてなんていられない。そっちがその気なら、いつだって受けて立ってやる!

彼女は、自由。だから、最高の生活を知っている。読めば胸がスッとする、痛快ガールズストーリー!(アマゾンより)

 

前向きで頑張り屋。過去なんて振り返ってられないとばかりに突き進むみき。

確かに読んでいてスッとする気分になります。が。自分が出来るかどうかはまた別の話。

どうしても、他人事みたいな読み方になってしまいました。

みきのような友人がいたら面白いとは思うけど。

広島の探偵   ハマスガシ

  • 2018.11.09 Friday
  • 07:35

JUGEMテーマ:読書

 

 

その探偵事務所は広島鷹野橋にあった。職員は所長の瀧澤勇作とアルバイトの荊木元気の二人きり。

探偵事務所の仕事の定番・浮気調査に余念のない日々をすごす瀧澤だったが、ある日、立て続けに風変わりな依頼が続く。

すでに亡くなった夫の素行調査に、終わってしまったらしいストーカーの犯人捜し。

今ごろ?と首を傾げる事件ばかり。

広島の風景の中、春から夏にかけて捜査は進み、意外な結末を迎える。広島を舞台にしたハートフルミステリー。(アマゾンより)

 

可もなく不可もなくといった物語でした。

キャラ的には好きかな〜。

お仕事ガール   朝戸夜

  • 2018.11.07 Wednesday
  • 07:38

JUGEMテーマ:読書

 

 

社会人3年目で会社が倒産。二十三社目の面接も手応えなし。彼氏からは放置され、寂しさを抱えている時子。

そんなどこかツイてない彼女に、大企業の受付嬢という仕事が舞い込んだ。

ところが。

初日早々、受付リーダーがまさかの遅刻で一人奮闘することに。

さらに顔色の悪い人事課社員、口の悪い鬼上司が絡んで問題が噴出の職場。

果たしてこのお仕事、ちゃんと出来るのだろうか・・・・。

 

人生イロイロあるけれど、頑張ってれば必ず見ていてくれる人がいて、理解してくれる人が出てきてくれる。

そんな、希望と夢がちょっぴっともらえる物語。

目に見えないけれど大切なもの

  • 2018.11.01 Thursday
  • 07:48

JUGEMテーマ:読書

 

 

あいさつをしたのに、会釈すら返してもらえなかった時。

他人から辛辣なことを言われたり、そういうことを人づてに聞かされた時。

「私はもっといい仕事ができたはずなのに」と自信をなくした時>

傷いっぱいの日々を生きるあなたの心を支える言葉が、ここにあります。

 本書は、「信仰があっても、なくても、人間、落ち込むことに変わりはないのです」というシスター渡辺が、「ひとりの人間」としての日常や、心と体の病から立ち直った経験から学んだことを、飾らない筆致で綴ったエッセイ集。あなたの生き方、考え方を励まします。(アマゾンより抜粋)

 

シスターなのにとっても身近な人。

同じところで迷い、悩み、嫌な感情を抱く彼女の言葉はとても素直に耳に、心に、残ります。

世界に一人だけ、という神様論は嫌いですが、(私は八百万の神様が好き♪) この世の中を上手に生き抜くための心構えや、気持ちが暖かく穏やかになる考え方や、人間とはどうあるべきかということを考えさせられる内容は、読んでいて損はないと思いました。

生きるためのヒントがある。そんな風に感じます。

シスターでもないし、キリスト教徒でもないし、聖者でもない自分だけど、ちょっとだけイイことが出来そうな、そんな気分になりました。

たなかとも さんの著書

  • 2018.09.21 Friday
  • 07:47

JUGEMテーマ:読書

 

 

小山薫堂が90歳のおばあちゃんに学んだ大切なこと

99歳ちりつもばあちゃんの幸せになるふりかけ

 

90年という年月は、知恵袋をいっぱいにするのでしょう。

最近、年配者のことを敬わない人が増えています。

確かに。

世の中は目まぐるしく変わっていて、昨日正解だったことが今日には間違いだったと分かり、ロボットが人の代わりに考えたり喋ったりするのですから、ひと昔前の情報が通用しないことはよくあります。

けれど、生きるための知恵、考え方の知恵、人間関係の知恵はそうそう変わらないと思うのです。

却って、今、ネットや地域社会の中で孤立しがちな現代だからこそ、おばあちゃんたちのような知恵袋が必要なんじゃないかな。

道に迷ったとき、人に迷ったとき、読むとほっとする本です。

Dele ディーリー   本多孝好

  • 2018.09.18 Tuesday
  • 07:54

JUGEMテーマ:読書

 

 

坂上圭司が所長を務める『dele.LIFE(ディーリー・ドット・ライフ)』は、契約した人が死んだ後、不要となったデータをこの世から消去することが仕事だった。

バイトの祐太郎が足を使って情報を集め、契約者が本当に亡くなったのかを確認し、車いす生活の圭が遠隔操作でデジタルデバイスからデータを削除する。

依頼者が、この世に残したくない、見られたくないと思っているデータを削除するだけの仕事だが、割きって淡々と依頼を遂行する圭司のスタンスに、祐太郎はなんとなく疑問を感じていた。

『残された人は、亡くなった人の真実を知りたいのでは?』『本当に消してしまっていい記録なのか?』

そんな疑問を率直に投げかける祐太郎。

初めはそんな彼を疎ましく感じていた圭だが、とあるキッカケでファイルを覗いてしまった二人は、次々と厄介事に巻き込まれることに。。。

dele=ディーリー。校正用語で「削除」の意。≫

 

この夏、ドラマ化されました。

大きなヒットにはならなかったけど、私は好きです。

まさに現代の問題を真っ向から問うている。

残したくない記録の一つくらいは誰でも持っているのでは?

いつ訪れるか分からない『死』に際し、確実に消去してもらえるアプリがあったら使いたくなるかも。

それでも疑い深い私は、本当に秘密を秘密裏に消してくれるんでしょうね! と気になってしまいますが・・・。

自分が思う『いらない物』って、残される人から見たら『必要な物』なのかな?

相手が何を残したいと思っているのか、それをきちんと話し合うことが終活なのかもしれませんね。

 

ナミヤ雑貨店の奇蹟   東野圭吾

  • 2018.09.11 Tuesday
  • 08:10

JUGEMテーマ:読書

 

 

悪事を働き、ほとぼりが冷めるまで隠れようと3人が逃げ込んだのは、ボロボロの古い家。

かつて雑貨店だったそこは廃業し、長い間誰も住んでいないたたずまいだった。

夜明けを待って出ていこうとした3人。だが、住んでいないはずの家の郵便受けに手紙が投げ込まれた。

好奇心に勝てず開けてしまった手紙。そこには切々と真剣な悩みが書かれていた。

どうやらこの雑貨店の店長は悩み相談を請け負っていたらしい。

自分たちには関係ないと思いつつ、3人は店の店主に成り代わって返事を書くことにした。

しばらくやり取りするうちに、手紙の内容に違和感を覚えた3人。

よくよく検証してみると、どうやら手紙は時空を超えて過去からやってきていることに気づいてしまった。

次々に投げ込まれる悩み相談に、いつしか3人も真剣に向き合うようになり・・・・。

 

3人がその店に入ったのは偶然ではなかった。

過去の出来事が現代に続いているという当たり前の中に、思わぬ奇蹟が。

人の悩みに向き合ううちに、自分と向き合い、罪と向き合い、未来に向き合う。

そんなストーリーがとても心地よかったです。

映画化もされましたが、私はこの原作の方が内容が濃くて好き。

映画は映画で良いところもありますが、やはり行間の空気がいいですね(*^^*)

 

僕のワンダフルライフ

  • 2018.09.07 Friday
  • 07:37

JUGEMテーマ:映画の感想

 

 

真夏の炎天下、子犬は車に閉じ込められて苦しんでいた。

諦めかけたその時、8歳のイーサンに助けられ、九死に一生を得る。

ベイリーと名付けられたその子犬は、一生彼と離れないと誓った。

遊ぶ時も寝る時も、つねに一緒だった一人と一匹。

だが犬の寿命は短く、ベイリーは天寿を全うしてこの世から去った。

――――――――――と思ったらまた犬に生まれ変わり、彼は色んな犬生を渡り歩いていく。

そして、何度目かの転生の後、庭に繋がれたまま愛されず捨てられた彼は、直後に懐かしい匂いを感じて・・・・。

 

何度も何度も生まれ変わり、イーサンに再び出会うという感動のストーリー。

犬好きならホロリとくる場面やクスリと笑顔が洩れる場面があります。

 

私は見終わった後、絵本の『百万回生きたねこ』を思い出しました。

色んな猫に生まれ変わり、最後は誰のネコでもなく、ただ一匹の自分として生を全うするという話。

それを考えると、犬ってやっぱり人と一緒に生きなければならない生き物なのかな?という気がします。

そうでなければ生きることすら許されてないような・・・。

 

だからこそ。

人は犬というパートナーを得たら大切なしないといけませんよね。

そして、彼らが何度生まれ変わっても自分との歴史を覚えていてくれてるとしたら、それはもう極上の喜びです。

犬飼いアルアルで、飼い犬を見送ってから再び飼い始めた時、前の子の面影があることに気づいたり、前の子と同じような反応を示すことに驚いたりする話を聞きます。

かくいう我が家の犬たちもそうです。

アニマルコミュニケーターによると、『同じ人に飼ってもらうために生まれ変わった』 という子もいるとか・・・・。

そう考えると、失って悲しいからう飼わないという選択はないなぁと思いました。

 

木漏れ日を縫う   谷瑞恵

  • 2018.08.27 Monday
  • 20:37

JUGEMテーマ:読書

 

 

母親や、実家を離れて独立した姉たちと疎遠だった紬。

彼女はファッション業界で身を粉にして働き、二十代ですでに一人前になったつもりでいたが、いつも心に満たされない思いや迷いを抱えていた。

そんな折、行方不明になっていた母親の文子が突然、姿を現した。

自らを『山姥になった』といい、もうすぐ本当にこの世のものと交わることがなくなるから挨拶に来たのだという。

姿形は母なれど、どこか違和感を覚えた紬は、疎遠だった姉たちに連絡を取ることにした。

母だと名乗る女性は本当に自分たちの母親なのか。

それぞれに悩みを抱えつつ生活していた三姉妹は、母親がきっかけで再会し、少しずつ距離を縮めていく。

ありきたりの家族であり、幸せがあったことに気づき始めた時、母をある事件が襲い・・・・。

 

どこにでもある親子のすれ違いや勘違い。

それが時を経るごとに頑固になっていき、ついには疎遠になってしまう。

親子だからこそのぶつかり合いがあって、けれどそんな親子だからこそ、きっと心の底に通じあうものがあるのではないかと思います。

本当は仲良くしたい。悩みを打ち明け、理解されたい。そんな気持ちを素直に認めたら、きっと楽になれるのに。

簡単なことが難しい。。。。

三姉妹の母親は、母としての最後の役割を見事に果たしました。

そして年長者としてのひとつのあり方を示してくれました。

自らの最後の形をどうするのか。

それは、今、生きている人の課題。

 

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