胸さわぎのクルーズ    矢口 敦子

  • 2020.03.30 Monday
  • 07:54

JUGEMテーマ:読書

 

 

桜花女子大の学生寮で同室だった三人。
同窓会で盛り上がり、50代最後の思い出づくりとして豪華客船「ドラマ・オブ・シー号」での北海道・ロシア・中国をめぐる旅に行く事になった。

それぞれが様々な事情と家庭を抱え、生きてきた年月。
それは学生の時とは違って三人に微妙な距離感を与える。

それでも旅は順調に進み、船内でのロマンスや行き違いを乗り越えた三人の辿りついた場所は・・・。

 

女性って60歳を前にすると、色んな葛藤や嫉妬や複雑な女心を感じるんですねぇ。
私は30代になる時にかなり絶望感を味わいましたし、40代ではさらに老いを身近に感じてしまいました。

だから逆に60代では、そろそろ悟りというかいい具合の諦めというか、自分の年齢や体と折り合いをつけてやっていけるものじゃないかと漠然と思ってたんですが、どうもそういう単純なワケにはいかないようです。

やはり骨になるまで女性は女性、なんでしょうね。


それも素敵なことだなと思いますが、どうにもならないことにあがいている姿は少し残念感が漂います。

どうせ年齢は忍び寄ってくるものだから、せめてその年にふさわしい魅力というものを見つけておきたいなと、後ろをやってくる時間というものにビクビクと怯えながら考えてしまいました。

 

吉原十二月   松井 今朝子

  • 2020.03.30 Monday
  • 07:52

JUGEMテーマ:読書

 

 

小夜衣と胡蝶。
幼いころからその才覚を認められて太夫になるべく育てられた、性格のまるで違う二人の人生を、廓の主人の昔語りで読ませるストーリー。


女の意地の張り合いがあったり、心中騒動があったりと吉原ならではの世界が繰り広げられますが、語りが男主人なので、どうも感情移入しにくいところがあるのが私的には残念。
が、吉原に行く事がどれだけのステイタスだったのかとか、表舞台とは違った裏方の苦労や根回し、気の回しなどがとてもよく分かりました。

 

女性目線で見れば、貧しいために売られた悲劇と、それを食い物にする男衆のみっともなさが目立ったりすることもありますが、視点を変えればこうも違って見えるのかと面白い部分もあります。

 

小夜衣と胡蝶がどのような性格だったのか、どんなことを考えていたのか、客観的に語られることだけで想像するので、千差万別の人物像が出来あがると思いますが、どちらも最後の身の振り方に得心させられて終わるので、読後は悪くありません。

どんな場所でも生き抜いてきた人は強い!
それだけは確かですね。

 

チワワが家にやってきた―犬初心者の予想外   ほしの ゆみ

  • 2020.03.30 Monday
  • 07:50

JUGEMテーマ:読書

 

 

webで公開している、『チワワでも飼ってみようか』の単行本。
ゆみぞうさんとオットさんの日常に、マルというチワワが加わり、初めて飼う犬に戸惑いや喜びを感じる毎日を楽しく描いたコミック。


チワワでなくても、犬を飼ってる人なら『分かるっ』と膝を叩くところもあるし、自分チと比べて『そんなことはなかったなー』と違いを楽しむこともできる。
イロイロとワンコに振り回されてる二人ですが、愛情と可愛さがめっちゃ伝わってきます(≧∇≦)

 

しつけについても、ゆみぞうさんならではの考え方が面白く、また納得できちゃったりするところもあって、すごく参考になりました♪

引き取ったときから偏食のせいで血便になったり死にかけたりと我がままぶりが半端ないマルさんですが、ワンコ好きにはすごく楽しめる作品です。

おしまいのデート   瀬尾 まいこ

  • 2020.03.30 Monday
  • 07:48

JUGEMテーマ:読書

 

 

これで最後にしよう。
そう思う時が、生きていれば一度はあるはず。

その後を引きずらず、ほんの少し前に進むためのお別れは、胸が疼いたり寂しくなったりするけれど、きっと思い出す時には清々しくてあったかくなる。

そんなおしまいのデートを5遍。


短編なので読みやすく、また後味も悪くない。

少しだけ勇気を出してみようとか、自分の気持ちにしっかりと区切りをつけよう。そんな風に思えるような作品だと思います。

神様のカルテ   夏川 草介

  • 2020.03.30 Monday
  • 07:46

JUGEMテーマ:読書

 

 

信州の小さな病院で働く栗原一止。
夏目漱石を敬愛し、妻であり写真家でもあるハルさんを愛する青年。

医局にも入らず、言葉づかいも古臭い彼を周りは変人扱いしているが、診察はとても丁寧で患者に寄り添い患者たちの最期まで心を砕く、病院にはなくてはならない医師。

 

医師不足で常に寝不足。
そんな彼が住まう下宿屋も、一風変わった者たちが集まる場所。

様々な人生が詰まっている病院と下宿屋。
そこを行き来しながら、一止の生活は波瀾を含んで続いていく。

 

地方の慢性的な医師不足や、研修医に緊急医療を任せなければならない状況。
最先端技術を学ぶ医師がいれば、病院にあって当たり前の医療機器すら使えない医師もいる。
大学病院の必要性と、そこからはみ出した者たちの問題。

 

実際に医療現場で働いている著者ならではの内部事情が描かれているのでとてもリアリティがあり、様々な医療に関する問題点が散りばめられているのですが、不思議とそれが穏やかに受け止められる。

荒波のように私たちに押し寄せるのではなく、じんわりと浸透するように静かに語りかけてくる。


それは主人公のとつとつとした語り口にあるのでしょう。
どこかひょうきんで、けれど緊迫した空気も持っている。

それでも深刻過ぎず、現状をありのままに受け止めている。

 

私は、実家へ帰る友のために酒宴を催すシーンが好きです。
ネタばれになるので言えませんが、朝のあの清々しさ、友を思いやる気持ち。
誰もが自分の出来ることをやっている。

ただ当たり前のように。

それがとても素敵でした。

 

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